海外転勤になった両親について行く事を拒否した主人公は、大いにもめ、親族を巻き込んでの大会議を行う事になってしまった。
その親族の集まりの中に、休暇を利用して一時帰国してきた叔父夫婦と数年ぶりに見るいとこの悠里の姿があった。
主人公と悠里は幼い頃近くに住む幼馴染みとして一緒に育ってきたが、両親の転勤のため、主人公一家は住み慣れたその地を離れることとなってしまっていた。
悠里を見たのはソレが最後となっていた。
一人暮らしをする事に大反対の両親から 『一緒に来るか、転校していとこの悠里ちゃんと一緒に住むかのどちらかを選びなさい』
と選択を迫られ、主人公はしぶしぶ『悠里と暮らす』を選ぶが……。
数日後。
引っ越し初日。
昔なじみとの甘く(?)楽しい生活を夢見ながら上機嫌で荷物の搬入をする主人公に、悠里は告げる。
「明日から同じ学校だけれど……私達の関係は秘密にしておいて」
「学校の中で会っても、私に話しかけないで」
「じゃないと……貴方まで皆からいじめられてしまうかもしれないから……」
主人公は、数年ぶりに会った従姉妹の表情に影が落ちていた理由が、 今はっきりとわかったのだった……。