気がつくと、ベッドの上にいた
――――どうして表になど出てきてしまったのか
それが、目覚めて最初に頭に浮かんできた言葉
釣り上げられた魚というのはこんな気持ちなのかもしれない、なんてことを考える
夢を見ていた
恐らくそう悪くはない夢だった
気分のほうは最悪だったけれども・・・
半身を起こしかけたところで吐き気に襲われ、たちまちペッドに逆戻りする羽目に陥った
—————大丈夫?
そんな僕の耳元にささやきかけてきた、鈴を転がすような声
顔を向けると、そこには優しげな笑顔があって・・・
人との交わりから目を背けようとしていた僕と、人の心を読めるという美しい少女との
それが出会いだった
あれから一週間が過ぎて
僕はあの日と同じバスの中にいた
この数日、背中にまとわりついて離れなかった不愉快な感覚と共に
それは幼い頃、遠足前夜に抱えていた感覚に似ているような気がした
すぐに裏切られることがわかっている儚い夢のような、あの感覚と
僕はこの期に及んで何かを期待しているのだろうか
彼女に
姫宮瑠璃がいるあの場所に
今日から始まる、秀英学園での目々に
TO BE CONTINUED


